きょうの午後のはなし。
お手洗いに入ったら、床にカーディガンが落ちていた。
勿論拾って荷物置きの上において、出たら持ち主らしき人が戻ってきていた。
その人が床にあったはずのカーディガンが、荷物置きの上にあるのを見て一言。
「あ、置いてくれたのね、すみません。」
それを聞いて、私は思い出した。
去年の夏、10年ぶりにアメリカに行ったときに感じたあの感覚を。
日本にいると、つい「すみません」と言いがちだ。
人にちょっと話しかけるとき。
人にものを拾ってもらったとき。
人の申し出を断るとき。
‥
こうやって挙げていったら、きりがない。
でも、私が去年アメリカに行って、アメリカで英語を話していたとき。
私は"Thank you"をよく使っていた。
ものを拾ってもらったときに"Thank you"
人の申し出を断るときにも、誘ってくれたことに対して”Thank you”
”Sorry”とか ”Excuse me"とかあんまり使わなかった気がする。
あのとき感じた、
自分の口から発せられる言葉のなんともいえない心地よさ
人々の暖かさ
英語を使っていると人に優しくできる感じ
これらは「すみません」が先に出るか、「ありがとう」が先に出るかという違いなのかなあなんて思ったのだった。