少し前になるんだけど、宮下奈都さんの『羊と鋼の森』を読んだ。
本屋大賞を受賞した作品だということは知っていたけど、なかなか手にとっていなかった作品。実際に読んでみたら、好みドンピシャで素敵な作品でした。
この作品を読む前に、宮下奈都さんという作家の作風を知るために、『よろこびの歌』を読んでいて、
音色を表現するのが上手い作家さんだとは思っていたけれど、ピアノの音色の表現は秀悦でした。そこに魅力的な登場人物や場面の情景が加わって、静かに美しい作品でした。
ピアノに関する表現が素敵すぎて、Spotifyのピアノのプレイリストをかけながら読んだら、それはそれは幸せだった。
1つの楽器でも、演奏する人によってその華やかさや表現の仕方がちがう。そして、それを可能にしている人を主人公にしている物語。
だいぶ前に
こんな記事を書いていて、「私は読書を趣味って言えるのか」迷っていた時期もあったけど、やっぱり、まぎれもなく読書は私の趣味だって確信できた本でもありました。
ぜひ、皆さんもピアノ曲を聴きながら読んでみてください。